Slovakia, Now and Then / Special Report!!
野迫川村〜3年目のSlovakia
恒例−中学生たちの異文化体験記
reported by 小池いづみ@Slovak Mall


The first day - 時間を溯って(!)無事ブラティスラバ到着

Aug 20, 2000

野迫川中学校のスロヴァキア姉妹校訪問も今年で3年目。
3年目ともなると、参加メンバーも事前にスロヴァキア語を練習し、自由時間の過ごし方も自分達で調べてコースを組み立てるなど、段々積極的に活発になってきているようで、私も嬉しい限りです。

今回は、「1週間も親元を離れるのは初めて」という中学2年生6名(男子2名、女子4名)。
それに、鎌田校長先生、原田先生、そして役場の国際交流事務局長の大岡さん、とこれまでよりは少ない人数で出発です。
見送りに来て下さった役場の尾崎さん・岡本さん・南谷さん
南谷さんの手にはスロヴァキアの子達へのお土産の花火が…
スーツケースから取り出され国外持ち出し不可!となりました

一行は野迫川村を朝6:30に出発し、関西空港11:05am発の全日空1285便でウィーンを目指しました。
これから12時間のフライトです。
昼の11:05に日本を発って、12時間のフライトの末、着いたウィーンは摩訶不思議、まだ空が明るい、5時間後の夕方前の4時頃(!)
地球の自転に逆行して、西回りに時間を溯る、プチSFチックな面白い体験です。(時差ぼけがちょっとつらいかな)
機内は超満員で、ちょっと狭苦しい感じがするくらい。
なにやら、お盆後の出国ピークだとか。
航空券がお盆の時期を過ぎて安くなる、そのためらしいです。
なんと、200万人が渡航するということで、スロヴァキアの人口の4割になります!!
と、比べても仕方ないけど。。。
関空にてパスポートや搭乗券のチェック…。
ちょっと緊張気味?!

そんなことは余所に、ひとり緊張気味でつらそうなのは、高所恐怖症を自認する丸田君。
隣りに座った津田君がちょっとからかったりしていますが、そんな事に構っている余裕は丸田君にはないようです。
離陸前から飛行機が水平飛行するまで、必死に身体をつっぱって、口の中でおまじないを唱えて続けています。
大丈夫、丸田君。
空飛ぶ機械は、クルマより安全なんだから。

一方、女の子達はリラックスしたもの。
前半と後半、2度ほど激しく揺れてジェットコースターのようでしたが、女の子達は「ヒェー」と小さな悲鳴をあげながらも、くすくすと笑って半ば楽しんでいます。
やっぱり、女は強いのね。


ウィーンに到着したら、びっくり。
なんと気温が34度。
スロヴァキア大使館発行のパンフレットによると、スロヴァキアの8月の平均気温は19度とありますから、とんでもない暑さです。
スロヴァキアの首都ブラティスラバはウィーンから50km程度しか離れてませんから、気温も大して変わりありません。
おまけにちょっと湿気もあり、さては私が東京の残暑をスロヴァキアに持ってきてしまったんだろーか。(;-_-) むむむ。
いやいや、やはりきっとこれも地球温暖化の異常気象。
人の手で環境を無理矢理変えている、日本やアメリカならわからないでもないけれど、こんなところまでその影響があるなんて、やっぱり世界は繋がっているんです。


バスでオーストリアとスロヴァキアの国境地点に到着。
オーストリア側は何なく通過。
さて、スロヴァキア側は…。
これが、事前に手間をかけてヴィザを取得したのに、
「もうこのヴィザの書類提出は必要ない。お土産にもって帰っていいですよ」
なんて、ちょっと拍子抜け。

SlovakMallのForumでもヴィザのことが度々話題になり、事前に日本でヴィザを取得するよう数人の方がアドバイスしていましたし、大使館からもそのように勧めれていました。
大使館へは、パスポートと、スロヴァキア入出国時に必要な書類に写真を添付して提出します。ヴィザそのものはパスポートにスタンプを押してもらうのですが、それとは別にこの「書類(2枚)」にも大使館のハンコが押されます。
まず、スロヴァキア入国時にパスポートとこの書類を提出すると、パスポートには入国日が記され、書類は1枚スロヴァキアが保管します。この者は入国したぞ、という証明です。
出国時にもパスポートと残りの書類を提出。パスポートには出国日が記され、書類はスロヴァキアが保管し、確かに出国し「不法滞在者はいない」ことの証明になるわけです。
ところが、今回は、この「書類」が不要になった、ということなのです。

ただ、スロヴァキア国内でこうしたやり方が統一されていない…ということをよく聞きます。例えば、今回は担当官が「イタリア人のように陽気でおおらか?だった」ため、「いらない」と言ったのであり、この次、別の担当官だったら何ていうかはわからない…とか、ブラティスラバ近くの国境だからよかったが、もっと田舎の方だったら、どのような事態になるかわからない…という話も。
ということで、出国の際にはまたどういうことになるか微妙なところなので、一応この書類はそのまま大切にパスポートと一緒にしまっておくことに。
出国時が、少々楽しみです。(というのもなんですが。。)
9月からヴィザのフォームが変更になるとも聞いています。
いずれにしろ、早くこうしたヴィザの制度がなくなって自由に行き来できるようになって欲しいものです。


ドナウ河畔を歩く美少女4人組

そんなこんなで、予想以上に早く宿泊先に到着となりました。
今宵のお宿は、ドナウ河に浮かぶ船のホテル'Botel'<グラシア>です。
Botelとは、BoatとHotelを合体させた造語。
宿泊代は2500SK(スロヴァキア・コルナ)くらいということですが、驚いたことにこれは、教師の月給の半分だとか!!
ブラティスラヴァで安い宿なら、200SKか300SKも出せば泊まれますから、スロヴァキアでも高級な宿ということになるでしょうか。
でも、日本円にすればなんのことはない、6000円程度。
ここは、日本が「リッチで鼻を高くすべき」か、スロヴァキアを「安くてうらやむべき」か、迷うところですが。。。
皆さん。スロヴァキアでは、私のような普通の日本人が、突然お金持ち気分になれるのです。
今のうちかもよ!!

<グラシア>は、オーナーが替わって7月にリニューアルしたとのこと、
ロビー、レストラン、客室もかなりきれいになりました。
そのせいか、客室もデッキに設けられたビアレストランも満員です。


ジェラートのお店…どうやって買うのかな?
足元にはマンホールの「人」

夕食前に散歩がてら国立劇場近くの両替店に行き、スロヴァキアのコルナに両替しました。
物価が日本とはかなり違いますし、明日向かうハイタトラではホームスティすることもあり、ほとんどお金は使わないだろうとの判断から、中学生たちはそれぞれ2千円を両替しました。
2千円は、約800コルナ。
聞くところでは、ディスコに20回は行ける金額だとか。
最初の年に来た中学生は、細かいトラベラーズ・チェックをもってきていたので、銀行に行き、全員が両替を終了するのに1時間以上も費やしましたが、その点も改善され、皆日本円を現金でもってきているので、あっという間に終わりました。
しかも千円札でもってきたので、両替し過ぎることもありません。


先生のおごりで、街なかのアイスクリーム屋さんでアイスを食べました。といっても選ぶまでが一苦労。何をどうやって注文すればよいのか、最初の課題です。
両替後、初めてアイスクリームを買う
ちなみに1個15SK〜42SKくらいの値段です。
1SKは現在2.5円程度なので、日本に較べるとまぁまぁ安いでしょうか。

宿に戻り、7:30pmから夕食。
日本時間なら2:30amですから、腹時計からすると、真夜中の夜食といったところです。
スロヴァキアに来ると必ず一度は食べるチキンスープで始まり、ターキーのカツレツ、サラダ、そしてデザートにたっぷりのアイスクリーム。
皆、時差ぼけもなく、思ったより元気でよく食べました。


こうして、31時間もあった長い長い一日は終了しました。
明日は姉妹校のあるハイタトラに向かいます。

2000年 8月20日記

◇◆◇ これまでのお話 ◇◆◇
スロヴァキアの子供達、絵手紙に挑戦! (Nov 23, 2000)
スロヴァキアの絵本芸術の水準が高い理由(Jun 22, 2000)
日本で活躍するスロヴァキア人−その1− (Feb. 18, 2000)
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スロヴァキアのカレンダー (Oct 20, 99)
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1999年夏 − スロヴァキアにて (Aug 26, 99)

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