「乾杯!」「ナズドラビェ!」
スロヴァキアでの歓迎の席に欠かせないのが、プラムから作るスロヴァキアの蒸留酒「スリヴォヴィツァ」。
20年前に初めてスロヴァキアを訪問して以来、いつでもどこでも、この辛くて強いお酒で歓迎していただいています。
小さな盃のようなリキュールグラスに透明なこのお酒が八分目つがれてふるまわれます。
グラスに鼻先を近付けただけで、思わずむせてしまうほど、このお酒は強いのです。そうです、アルコール度54%。
これを食前酒として「乾杯」するのです。しかしながら、お酒の好きなこの私でもさすがに「飲み干す」ことはできませんでした。
この10月の訪問までは・・・。
これまでは、ちょっとなめるのが精一杯で「飲む」ことなどとてもできず、ただグラスを持ち続けているだけでした。
が、この10月の訪問時に私立マーキュリー校の校長先生夫妻とご一緒の夕食の席で、校長先生のご主人バルナ氏が
最高級のスリヴォヴィツァをご馳走して下さった時から、私はスリヴォヴィツァのファンになってしまいました。
(「最高級」といっても私の舌には今までいただいたスリヴォヴィツァとの違いは全くわかりませんでしたが)
違いは・・・といえば、飲み方を変えたのです。今回は決心して「一気に飲む」ことに挑戦しました・・・。飲み干しました・・・。
「カァ〜!」と思わず声が出ました。「ヒィ〜」と息を吐き出しました。その瞬間、胃の中が熱くなり、身体中にその熱があっという間に広がっていく感じがしました。
でも不思議なことに、「酔った」という感じは全くないのです。むしろ、数分後には胃がスッキリして身体全体がシャキッとして、おまけに“意識が覚醒”したような
印象でした。だからこそ「食前酒」なのですね。思わず、もう一杯おかわりしてしまいました。
野迫川村夜叉太鼓の皆さんとご一緒した10月の訪問は、気温10度以下の屋外での演奏があったり、雪が降り始めたハイタトラを訪問したり・・・と、
結構つらいものがありました。そんな私達に、前スロヴァキア大使ライチャーク夫妻が、自家製のスリヴォヴィツァを陣中見舞いにもってきて下さいました。
スロヴァキアの家庭では、プラムを採ってそれを蒸留所へもっていき、オリジナルのスリヴォヴィツァを作るのだそうです。
そんな心まで温まるようなスリヴォヴィツァのビンを持って、今回のスロヴァキアの寒さとハードスケジュールを乗り切りました。
スロヴァキアでは昔から、羊飼いが朝早くこのスリヴォヴィツァを飲んで身体を温めてから一日の仕事を始めると言います。
羊飼いに限らず、イエラ(前大使夫人)のお父様もお仕事の前に飲むと聞きましたし、こうしたことはスロヴァキアでは一般的のようです。
皆さんもスロヴァキア訪問の際にはぜひお試し下さい。コツは「一気飲み」です! クセになる味です。
写真は「ヴォロヴィチカ」という蒸留酒。これもよく登場します。こちらは松やにが入っていてちょっとクセがあります。私はスリヴォヴィツァの
方が好きです。
2000年まで秒読みですね。スロヴァキアとの20年間の思い出と、将来の友情に乾杯!
1999年12月5日記
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