スロヴァキア語

1)チェコ語とスロヴァキア語

スロヴァキア語をやっているというと、つい最近まで同じ国だった「チェコ語」と「スロヴァキア語」の違いなどをよくたずねられる。「チェコ語」と「スロヴァキア語」の違いは「東京弁」と「関西弁」程度の差だとよく文献などで出会うが、私はもっと大きな違いだと思っている。
スロヴァキア語をある程度勉強している外国人はチェコ人と会った時、チェコ語を1度も勉強したことがないのに相手の言うことはだいたいわかるようだ。

しかし、どの言語でもそういえるが、よく使う言葉、話し言葉は変化の度合いがおおきいので、チェコ語もスロヴァキア語も全く違う。たとえば「さよなら」というのはスロヴァキア語では「Dovidenia(ドビジェニア)」というがチェコ語では「Naschledanou(ナスフレダノン)」と全く違った言葉を使っている。ここまでは方言の範囲で十分ありえることだが、さらにチェコ語とスロヴァキア語は文法にいたっても違いが見られ、人称による動詞の変化が異なるのである。

しかし、チェコ人,スロヴァキア人にとっては普段から印刷物やテレビを通してお互いの言葉を当たり前のように見たり聞いたりしてきたので互いの言葉を「外国語」とみなすような感情はない。

1993年のスロヴァキア独立後、チェコでは以前よりスロヴァキアの印刷物やテレビ番組が出回らなくなったため、チェコの子どもたちはだんだんスロヴァキアがわからなくなってくる傾向がある。実際私がチェコのある地方都市に行って子どもに話しかけたところ、「あなたの言うことがわからない。」といわれた。
しかしスロヴァキア語を習得した外国人にとっては、チェコ語は新しい「外国語」に十分なりうる。

2)スラヴ語

チェコ語とスロヴァキア語だけでなく、ロシア語や、ポーランド語など,これらの言葉は「インド・ヨーロッパ語族」の「スラヴ語派」に属する言語である。
その中でもスロヴァキア語は西スラヴ語群に属し、チェコ語やポーランド語とは兄弟関係にある。ラテン文字と発音に必要な特殊記号を組み合わせて使う。 (č,á など)

使われている地域は主にスロヴァキア共和国内だが、チェコ共和国やクロアチアなどの旧ユーゴスラビア地域、アメリカへ移民したスロヴァキア系住民などにも用いられている。

※地図で茶色にぬられた国はスラブ民族の国家です:ベラルーシ、ボスニアヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、チェコ、マケドニア、ポーランド、ロシア、ユーゴスラビア、スロヴァキア、スロベニア、ウクライナ