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アジアカップでの日本の圧倒的勝利
2000年11月04日付
アジアカップで日本チームが準決勝に駒を進めたとき、サッカー日本代表の監督である45歳のフランス人トルシエ氏は、2002年の夏までの契約にも関わらず、辞職をほのめかしました。
「決勝で勝ったら、もう一度自分の立場について考え直したい。もし負けることになってもそうする。」
もしかしたらこの発言は、夏に日本サッカー連盟(JFA)が彼の契約更新について長い間議論していたことへの報復としてトルシエ氏が「借りを返した」ものだったのかもしれません。
ほかにも、トルシエ氏は、もう日本チームを頂上にまで引き上げたので、彼らに教えることは何もない、とも言いました。こういった発言は日本人の間で話題となり、彼に注目が集まりました。駆け引きがうまく、気性の激しいトルシエ監督のとても興味深い戦法です。
決勝戦の直後(決勝はベイルートで行なわれ、日本はサウジアラビアに1:0で勝った)、トルシエ監督は今までよりトーンを下げて、
「サウジアラビアは今までにもう3度も優勝している。もうほかの国に譲ってもいいころだ。私たちは優勝したことにぜんぜん驚いていない。優勝するためにここに来たんだから。今では日本は世界のサッカーの中で20番目までに入るチームになった。」といいました。
水曜日、成田空港では300人もの熱烈なファン達が花束を手に日本チームを迎え、トルシエ監督は今度は全く違う調子で発言しました。
「2年間積み重ねてきて、この勝利を受け取るのに十分な実力をつけた。少しずつではあったけれど、、。今までささえてくれたみなさん、本当にありがとう。強いチームばかりで厳しい試合になるとはは予想していたし、プレッシャーもあった。でもすべて乗り越えることができた。『強い日本』という印象も残してきた。一番嬉しかったのは中東の国に勝てたことだ。今は2002年のワールドカップに向けての道が見えてきた。新しい責任と、新しい目標をもって、来年国際親善試合で10〜12勝し、またFIFAの世界ランキング20位までにくい込む足がかりにしたい。」
この発言はこのフランス人監督とJFAの間で、今までより有益な契約が交わされたあとに、彼が言ったものです。典型的な監督の評価のされ方(勝つとあがり、負けると下がる)といえます。
今回のアジアカップで私は多くの試合を見てきましたが、日本チームの圧倒的な強さは6試合で21得点6失点という数字を見ても明らかです。(5勝1引き分け:引き分けの対カタール戦ではすべて補欠選手を使ったため)
すべての状況において、(攻め方、作戦など)厳しく評価しても日本のサッカーは今回の大会においてどこよりも優れていたといえるでしょう。
日本サッカーは1993年にプロフェッショナルリーグをはじめてから、本当に大きく成長してきました。その成長により、日本は同じくプロリーグがある強敵韓国や中国を追い越しました。
日本だけでなくアラブ諸国もまた良い結果を残し、しっかりと前に進んでいます。また、経済力もあり、サッカーにも貢献していますが、日本の成長とは比べ物になりません。近い将来、中国もまた日本と同じような成果をあげるようになるのではないでしょうか。
ミラン・レシツキー (東京)
*筆者はSME紙(スロヴァキアの有力新聞のひとつ)に定期的に執筆中
2001年1月12日 更新
■ Back Number ■
□サッカー代表、キリンカップでわが国スロヴァキアを大いに宣伝 …July/12/2000
□サッカーにまで"地震"がおこらないといいのだが…。 …Aug/04/2000
□スロヴァキア人には理解できそうにない日本のサッカー …Jul/25/2000
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